当園では、農薬、除草剤 薬剤類は使用してません、サビ病など発生しても薬剤は使用しません。
種子として使う場合は種子消毒を行って下さい。
近年問題になっている、イモグサレセンチュウなども、自然由来の成分で駆除してます。

種は大粒を使うと、大きいにんにくに育ちます。


当園での栽培方法を紹介します、これからニンニク栽培を挑戦される方への参考にもなると思います。
管理人の栽培方法です。


にんにく栽培in秋田

秋田県由利本荘市での栽培風景です、豪雪地帯で冬には3㍍も雪が積もる事もある、非常に寒い所です。
地域によって、時期がズレますので参考までに。

当園では、最高級の福地ホワイト6片を栽培します。



9月初旬

畑の準備をします。

まずは、土作りから、水はけの良いフカフカの土が大きなニンニクを育てます。
もみ殻燻炭などを混ぜてフカフカの土にしてください、もみ殻燻炭は酸性土壌を弱アルカリ性にしてくれて、ナメクジ、虫、線虫類が嫌いなニオイを出して、 近寄らなくなる、草が生えにくくなる、などの効果があり、おすすめです。

にんにくは酸性土壌を嫌うのでPH濃度を測ります、デジタルのPH測定器なども販売されてますが、、小学校の理科の実験で使ったリトマス試験紙などでも良いです、ホームセンターの園芸コーナーなどにあります。


まず、水道水が中性である事を確認、次に水に畑の土を混ぜてリトマス試験紙でPH濃度を測ります、弱酸性~弱アルカリ性なら問題無し、酸性濃度が強い場合は、畑に石灰roもみ殻燻炭、を撒いてなじませます。
石灰は酸性をアルカリ性にしてくれます。

   デジタル計でのPH濃度 
   酸性 弱酸性  中性  弱アルカリ性  アルカリ性
 PH数値  ~5  6  7  9~




↑リトマス試験紙、中性なので問題無し。


酸性土壌であれば石灰ro籾殻燻炭などを畑に入れます。

石灰は3種類あり、それぞれ効き目が現れるまでの時間と値段が異なるので、
時間と予算で都合のいい物を選んで下さい。

   有機石灰  苦土石灰  消石灰
 効き目 2週間  1週間  即日
 値段  安い  普通  高い

消石灰は分量が多すぎると、アルカリ性土壌になってしまうので商品のパッケージで確認して適量入れて下さい。

有機石灰は分量が多すぎても、アルカリ質になりすぎないので初心者にお勧めです。
牡蠣殻などの貝殻を砕いた物が原料になってます、酸性で貝殻が溶け、溶けた分がアルカリになるので酸性が無いとそもそも動かないので、アルカリ質になりすぎる事はありません、中性以上数値は上がらない。




もみ殻燻炭は元々 弱アルカリ性の物なので、多く入れすぎても数値が上がりすぎる事は無いです。


↑籾殻燻炭






元肥をすき込む。

1㎡辺り
牛糞堆肥8㌔~
ネギ用化成肥料100g
りん酸100g
籾殻燻炭2㌔

を耕運機ですき込み1週間位馴染ませる。
【注意】
未発酵の物『臭い物』を使うと、春先にウリバエが大量発生する事があります。ハエ類は病気を運ぶ厄介者。

石灰、もみ殻燻炭、などすき込む時と同時進行でも良い、雨が降ると良く馴染む。


↑畝の幅を1㍍にすると堆肥の計算が楽。


1週間以上馴染ませたら、
黒マルチシートを貼ります。
黒マルチシートを貼る意味は、除草の手間もはぶく、雨が降らない時は水分の蒸発をおさえる。
豪雪地帯では、春先に雪解けで畑に大量に雪解け水が流れ、肥料成分が流されるのを防ぐ。
雪解けが少し早まる。



ニンニクの植え付けは横15㎝以上の間隔が必要だが、状況により 穴のパターンを変えて下さい。








9月中旬

畑の準備をして 植え付けの日が来たら種ニンニクの準備をします。
大粒のニンニクの方が大玉ニンニクになるようです。

種ニンニクをばらばらにして1晩水に漬けて下さい。
種子消毒をして無い場合は、種子消毒をしてください、薬剤を使いたくない時は木酢液を水で100倍に薄めで4時間以上漬けて、その後、水に1晩漬けて下さい。
消毒は春先のサビ病、などを軽減させる為の物です。
畑周辺のニラ ノビルなどはサビ病の中間宿主になる植物は抜き取っておいてください。

【注意】
ニンニクは酸性土壌を嫌うので、木酢液に漬けたら必ず水に漬けてください。
いくら注意してもサビ病は高い確率で発生します。




ニンニクをばらばらにする。




薄皮は剥いても剥かなくても構わない、薄皮を剥くメリット 双子が分かる!! デメリット面倒くさい!!
のちの工程で双子の対応をします。



↑ 一晩水に漬けると発芽モードにスイッチが入ります。



【注意】
早植えしても発芽時期は変わりません。
早く発芽させたい時は種ニンニクを冷蔵庫に入れると1週間位で発芽がはじまります、芽が出てから畑に植えても良い。



およそ、15㎝間隔 深さ10㎝位の穴を掘って種ニンニクを植えて行きます。



↑10㎝の穴を掘り、種ニンニクを植える。

植え終わったら、マルチシートの上にも土を軽く盛る、マルチシートが風で飛ばない様にする為です。



↑ニンニク同士との間を15㎝以上 深さ10㎝が適してます。



10初旬

ニンニク発芽






マルチの穴から出てこない芽は手で穴に誘導します。








11月

冬になると葉と茎は枯れますが根は生きてます、土の中でじっと春が来るのを待ってます。

厳しい寒さと豪雪が、秋田産ニンニクの糖度を高め、美味しくします、冬を越せないニンニクも出てきますが、そんなニンニクに用はありません。
およそ2割りは春になっても芽が出ない。

冬の間は何もする事がありません、春が来るのを待ちましょう。




3月

雪は降らなくなりましたが、雪は残ってます。
木炭の粉を畑に撒きます。
炭を撒くと雪融けが数週間早く訪れます、撒いた炭は雪が解けた後、土に返って行きます。







4月


雪が溶けると新しい芽が生えてきます、雪溶けが早いと、その分生育期間が長くなり、ニンニクの肥大に繋がる。


↑雪融け直後、秋田県では4月中旬。


雪が溶けると、新しい芽がグングン成長してくるので追肥をします。

追肥は
4月に1回~4回
5月に1回~4回

1ヶ月に1回多めに与えるより、同じ分量を4回(週一)に分けて少ない量を回数多く与えた方が効き目があります。
追肥の回数を多くする場合は、堆肥÷回数で計算して下さい。

1ヶ月に必要な堆肥は、鶏糞堆肥1㎡辺り4㌔ roネギ用化成肥料1㎡辺り100g、リン酸100g。
6月以降は追肥無し、。
【注意】
6月以降に追肥すると、苦いニンニクに育つ。


マルチシートの上に被せる様に追肥する。






6月
双子ニンニクを、そのまま育てると二本立ちになります、二本立ちになると小さい玉が2つ出来るだけなので、
二本立ちしたニンニクは立派な方を残して、貧弱な方を抜き取ります。

立派な方を手で押さえて、貧弱な方を垂直に引っ張ると抜けます。
時期に関係無く、見つけたら抜き取って下さい。
抜いた苗は芽ニンニクとして、頂いただけます。





↑双子苗を発見したら貧弱な方を抜き取る。

時期に関係なく、貧弱で将来性のなさそうな苗を見つけたら、即抜き取る。


↑貧弱苗発見、こういった苗は、いくら肥料をやっても大きいニンニクにはなりません。
問答無用で抜き取ってください。


棟が出てきたら取ります。
棟とは、将来ニンニクの花が咲いて種になります、種は必要無いので摘み取ります。
棟を残して置くと、棟に栄養を使われて玉に栄養が回らなくなり、小さいニンニクになってしまうので必ず行ってください。


↑棟 葉ニンニクとして食べられる。


茎、葉が枯れてきたら、ニンニクの収獲です。
茎を持って垂直に引っ張ると抜けます。



収穫した、ニンニクは根を切り、土を落として茎を15㎝~20㎝位残して水洗いして下さい。






ニンニクを6本~8本程度束ねてゴムバンドなどで束ねて、雨の当たらない風通しの良い日陰で吊るし干します。

干しあがったニンニクは30%軽くなります。





干しあがったら、長い茎を切って、出来上がり。





10月になり、寒くなると芽が伸びてきてしまうので、それまでに食べきってしまいましょう。





















inserted by FC2 system